アディティブ・マニュファクチャリング設計革新〜進化するDfAM
本セミナーでは、3Dプリンタ/Additive Manufacturing(AM) の特性を活かした設計/デザイン(DfAM)の進化についてフォーカスします。DfAM(Design for Additive Manufacturing)は、AM材料・AM造形プロセスとならんで、造形物の機能・性能・品質を決定する重要な要素の一つです。さまざまな要素を考慮して、設計を進めることで高い価値が生まれます。
本セミナーではさまざまな視点からDfAMの側面にスポットをあてて有識者が解説しますので、いままで3Dプリンタ/AMに取り入れていなった方にもDfAMの最新事例の把握が可能になり、今後の活用のヒントが得られます。
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- アディティブ・マニュファクチャリング(AM:Additve Manufacturing)
材料を結合して立体物を造形する製造方法。正式な名称としてISO/ASTM52900で定義されている。日本語での正式名称は「付加製造」(JIS B9441)である。多くの場合は、造形層を積み重ねる形式なので、「積層造形」と呼ばれることもある。国内では、3Dプリンターを同義語として用いることが多いが、3Dプリンターは本来個人用途含む非工業的な用途に用いられるものを指している。
- DfAM(Design for Additive Manufacturing)・・・ 従来工法では実現できなかったような形状・構造を3Dプリンタ/AMの特性を活かした設計のこと。多くはコンピューターによるシミュレーションやアルゴリズムにより、自動的に設計を行う。形状やトポロジーの最適化・ラティス構造・部品点数を削減する一体化設計・パーソナライズした形状を自動生成するGenerative Designなどが代表的な例である。
- J3DPA・・・一般社団法人日本3Dプリンティング産業技術協会
講師陣
デザインエンジニア・プラットフォームプロバイダー・デザインソフトベンダー・研究者などDfAMをよく知るエキスパートに講演していただきます。講師や講演内容についてはプログラムをご参照ください。
開催概要
セミナー名 | アディティブ・マニュファクチャリング設計革新〜進化するDfAM(DFAM25) |
主催 | (一社)日本3Dプリンティング産業技術協会 |
後援 | 詳しくはこちらを御覧ください。
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日時 |
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会場 | 渋谷区文化総合センター大和田 2F 第一学習室 / 定員 60名 (住所:東京都渋谷区桜丘町23-21) 地図
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ウェビナー |
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受講料 | 全て税込価格になります。
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お申込 |
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注意事項 |
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プログラム
開場[12:40 – ] | ||
13:10 - 13:30 |
オープニング
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13:30 – 14:20 | ![]() |
基調講演 3Dプリンタの進化と研究現場から見た15年 法政大学デザイン工学部 教授 博士(工学),認定人間工学準専門家 山田 泰之 様 修士課程で初めて触れた3Dプリンタは、今では1万円で買える性能が当時500万円以上だった。造形は反りやすく失敗も多く、切削加工の方が効率的という状況だった。それから15年、装置性能や材料、応用分野は大きく進化し、研究や産業界での役割も変わった。本講演では、その変遷を実体験を交えて振り返り、今後の活用や導入を検討する上での示唆を共有する。 |
14:20 - 15:00 |
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講演1 メタマテリアルを活用した設計アプローチとDfAM事例紹介 Nature Archtects株式会社 代表取締役CEO 須藤 海 様 同社 チーフエンジニア 山村 悟史 様 Nature Architectsはメタマテリアルと折り紙工学を基盤に、形状設計で剛性・変形挙動・熱特性などの物性を意図的に制御し、設計起点で製品価値の拡張を実現してきました。本講演では、独自ソフトウェアとCAE連成・最適化からなる計算機主導の形状探索フローを解説し、機能一体化を実現したDfAM事例を紹介します。 |
休憩[15:00 – 15:10] | ||
15:10 - 15:40 |
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講演2 nTopのご紹介AMとnTopで実現する製品の新しい可能性 NTTデータ ザムテクノロジーズ株式会社 営業統括部 アカウント営業部 石川 裕和 様 3Dプリンター造形は、形状の自由度が高く、性能ドリブンな設計・製造が可能となります。従来のCADソフトなどでは困難であった複雑な形状設計を容易に行うことができるソフトウェア nTop についてご紹介いたします。 |
15:40 - 16:10 | 講演3 マテリアライズジャパン株式会社 小林 毅 様
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16:10 - 16:40 |
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講演4 DfAM × X線CT解析ソフトウェア で見えてくる Additive Manufacturingの品質評価 Hexagon Manufacturing Intelligence株式会社 セールスチームマネージャー 木下 修平 様 金属AMに関しての海外動向を踏まえ、X線CTによる内部欠陥検出の重要性と解析ソフト「VGSTUDIO MAX」の活用事例を紹介します。X線が透過しない材質への対応や、品質保証の最新技術について、実例を交えて分かりやすく解説します。 |
16:40 - 17:10 |
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講演5 DfAMのその先へ:システムレベルでの価値創造 株式会社リコー 技術統括部 先端技術研究所 IDPS研究センター 第四開発室 開発二グループ 伊東 陽一 様 DfAMに精通された皆様は、トポロジー最適化や部品統合による価値を熟知されていることと存じます。しかし、既存設計の最適化に留まるDfAMに、限界を感じてはいないでしょうか。本講演では、AM技術を前提に製品システム全体を根本から再構築する、戦略的なアプローチ「RDwAM」を提案します。これは単なる部品最適化を超え、システム全体での価値創造を可能にします。その具体的なプロセスと、従来のDfAMを凌駕した事例を紹介します。本講演が、DfAMの次なるフロンティアを切り拓く一助となれば幸いです。 |
17:10 - 17:40 |
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講演6 バインダージェッティング技術による高性能アルミニウム熱交換部品の設計と製造 株式会社リコー 技術統括部 先端技術研究所 IDPS研究センター 第四開発室 エキスパート 辻󠄀 真人 様 当社は、従来の粉末積層造形技術に比べ、さらに高い生産性を実現するアルミバインダージェッティング技術の開発に取り組んでいます。また、DfAMを活用した高付加価値の部品設計にも積極的に取り組んでいます。本講演では、ToffeeXを用いてトポロジー最適化を行った事例と、その設計をもとに製造された熱交換部品についてご紹介いたします。 |
クロージング [17:40 – 17:50] |